liberal
【liberal】
>自由(主義)の
>偏見のない、寛大な
▲
Management is what tradition used to call a liberal art.
▼試訳:
マネジメントは、伝統や習慣を大切にする立場からすれば、リベラル・アート、つまり、今の考え方・やり方にしばられない新しいものの見方に基づく技術(art)と呼ばれていたのである。
注:
tradition 伝統、古い行動様式
used to 以前はしていた、よくしていた。
>a liberal art と liberal arts (リベラル・アーツ)
liberal arts は、日本語における訳語として「一般教養」が使われるが、Wikipedia によれば原義は次のようになっている。「人を自由にする学問」、「自由学科」のことであり、それを学ぶことで、自由人たる教養が身につくものである。この自由人とは古代ギリシア社会においては「奴隷」と対である相対的概念であり、今日的な意味で「自由」を捉えると、原義はわかりにくいものになる。また、liberal artsは、七科から構成され、三科が文法・修辞学・弁証法(論理学)、四科が算術・幾何・天文・音楽である。哲学はこの自由七科の上位に位置し、自由七科を統治すると考えられた。
ドラッカーの英文では liberal arts ではなく、a liberal art となっている。これまでの"The Daily Drucker"の内容からすると、ドラッカーは、日々の革新や自由主義の重要性を明確にしている。そのため、liberal arts の訳語である「(一般)教養」という意味ではなく、liberal の意味も「自由」や「多様性への寛容さ」などのニュアンスが含まれていると考え訳出した。
ちなみに、13 January の見出しは、
1) Management is the Liberal Arts. となっており、
その下の小見出しは、
2) Management is a liberal art.
となっている。
それぞれの試訳は次のとおり。
1) マネジメントは、最も重要な知識と実務の体系である。
2) マネジメントは、自由人に必須の知識・技術である。
■ 13 January
"Management is the Liberal Art" まとめ:
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マネジメントとは慣習・習慣の打破である。人間に関することを含め幅広く学び、効果と成果を見極めた上で、本当に役立つものを提供しろ。
■参考(他の英文和訳):
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マネジメントとは、伝統的な意味における一般教養である。
(ドラッカー365の金言 上田惇生訳 ダイヤモンド社)
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■出典:
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"The Daily Drucker 366 Days of Insight and Motivation for Getting the Right Things Done"
このブログは2007年1月1日から始まり2007年12月31日に終わる予定である。
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